
もし、あなたが管理職、もしくは何かのチームのリーダーなら、指示をしても全く動かないか、あまり積極的に動かない部下やメンバーにイライラしたことはないでしょうか?
また、あなたがリーダーでなくても、例えば、他部署や外注先の仕事っぷりに、不満を持ったことが1度はあるでしょう。
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他人は怒鳴っても動かない
もちろん、それについて腹が立ったり、悩んでいたりしているのは、何もあなただけではありません。
恐らく、日本中の職場で、こんなにストレスを抱えている人はたくさんいると思います。
でも、これは社長や上司、チームリーダーにとって、ある意味で仕方のないことです。
というのも、現実的に考えて、会社の中で、誰よりも責任を負っているのは社長であり、その次は部門の管理職です。
一般的に、社長や上司、チームリーダーよりも仕事ができる社員はそう多くはないでしょう。
あなたが優秀であればあるほど、できていないところが気になる
特に、中小規模の会社では、社長自身がトップ営業であるケースは多いもの。そして、あなたが優秀であればあるほど、社員の出来ていない点が気になったり、怒って指摘したくなったりするものです。
(それが人情というものですよね?)
ただ、注意してください。
社員やチームメンバーと接する時は絶対に、怒りに任せて、感情的になってはいけません。
結論を言うと、怒りに任せて社員を怒鳴っても、社員やチームメンバーは決して、自分から動くようにはなりません。
なぜなら、怒鳴られた社員は「自尊心」を傷付けられているからです。
自尊心とは、簡単に言うと「自分のことが好き」、「自分に誇りを持っている」という心の状態です。
対人関係の世界的なエキスパートの意見に、あなたは同意できますか?
対人関係の世界的なエキスパート、レス・ギブリン氏はこう言います。
「人は大抵の場合、自分の自尊心を満たすために行動する」
つまり、あなたが社員やチームメンバーの「自尊心」を満たすことができて初めて、社員やチームメンバーは、あなたが望むように動いてくれるのです。
部下やメンバーを動かす方法
人に動いてもらいたい、言うことを聞いてもらいたいのなら、あなたはそのために必要な考えかた技術を身に付けなければいけません。
この時、最も邪魔になるのがお察しの通り「怒り」の感情です。
あなたが言っていることがどんなに「正しい」ことであっても、怒鳴られて自尊心を傷つけられた社員やチームメンバーは、ますます態度を硬化させて、テコでも動かなくなるでしょう。
相手は恥をかかされたと感じ、あなたを敵とみなし、態度を硬化させ、あなたに協力することはなくなります。
人を動かす立場にあるリーダーにとって、これほど損な話はありませんよね?
まとめ
もし、あなたが部下やメンバーを持っていて、無意識に、知らず知らずのうちに、彼ら彼女らの自尊心を傷付けているとしたら…
1〜2年後、状況はもっと悪くなっているでしょう。
これは目に見えないものですが、組織のパフォーマンスを2倍以上にすることも、1/2以下にしてさしまうこともできるほど強力なものになりますのでぜひ、意識して行動してみて下さい。
追伸
昔からある議論で、褒めたら人は動くか、叱ったら人は動くかとう議論がありますが、どちらも不正解です。
どんなカタチであれ、人は大切に思われ、心から信頼されていると、自らの心で感じたとれた時、相手の期待に報いようとして、動き始めるのです。
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